<天気>九州・山口で局地的大雨…各地に避難勧告
活発な梅雨前線の影響で九州北部や山口県は13日、大雨となり、局地的に非常に激しい雨が降った。各地で避難指示・勧告が出され、山口で民家などが床下浸水。福岡でけが人が出たほか、交通機関でも運転見合わせや遅れが相次いだ。梅雨前線は13日夜にかけて九州を南下する見込みで、福岡管区気象台は土砂災害や低地の浸水、河川の増水への警戒を呼びかけている。
九州の大雨、きょうも続く見込み 気象庁が注意呼びかけ
長崎地方気象台は、長崎県対馬市で13日午前4時までの48時間の降水量が約300ミリに達し、50年に1度の記録的な大雨になったと発表した。福岡管区気象台によると、13日午前に1時間雨量がレーダー解析で▽長崎県対馬市70ミリ▽山口市68ミリ▽山口県宇部市65ミリ▽北九州市51ミリ--の非常に激しい雨をそれぞれ観測。14日午前6時までの24時間雨量は▽福岡、熊本県250ミリ▽大分、佐賀県200ミリ▽長崎県180ミリ▽山口県150ミリ--と予想している。
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熊本県では大雨による土砂災害を警戒し、南阿蘇村の約2000世帯に避難指示、熊本市や宇土市など13市町村の約5万5000世帯に避難勧告が出た。
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山口県でも下関市、山陽小野田市、山口市の計約6000世帯に避難勧告が出た。下関市の新地西町では、民家など16棟が一時床下浸水した。
九州はさらなる大雨のおそれ 土砂災害に厳重警戒
北九州市などによると、13日午前8時過ぎ、北九州市門司区庄司町で、民家隣の石垣が崩れてガラス窓を突き破り、中にいた50代女性が破片で手に軽傷を負った。佐賀県唐津市では12日夜に市道の道路脇の木2本(高さ約5メートル)が倒れ、通行止めとなった。14日に撤去作業を実施する。
JR九州によると、筑肥線の肥前久保駅(佐賀県唐津市)-伊万里駅(同県伊万里市)間で13日に雨量が規制値を上回ったため、運転を見合わせた。また西日本鉄道によると、太宰府線が大雨によって一時運休し、遅れが出た。一部の高速バスは終日運休となった。